■『教育制度学研究』第29号
目次
特集
■『令和の日本型学校教育』による教育制度の変容
はじめに(企画趣旨) /阿内 春生
教育制度改革提言の二つの潮流と令和改革の課題 /大桃 敏行
教育のデジタル化と「令和の日本型学校教育」―デジタル・シティズンシップ教育による新たな学習空間― /坂本 旬
教員供給構造の変化 ―「令和の日本型学校教育」を支えることはできるのか― /川上 泰彦
特別支援教育から見た教室の変容 /雪丸 武彦
「令和の日本型学校教育」による教育課程編成の制度的変容と学校現場に生じる課題 /小野 まどか
自由研究論文
1970 年代アメリカにおけるオルタナティブ・スクールの形成過程
―バークレー実験学校プログラムを事例として―/小野 明日美
人材確保法における教員給与優遇の縮減に関する構造的要因
―義務教育等教員特別手当をめぐる政策過程に着目して―/徳永 真直
研究ノート
感染症対応における出席の取扱いに関する制度的課題―病気療養児への教育の観点から― /清遠 彩華
地方自治体の教員養成政策における例外的機関の存続をめぐる議論
―埼玉県立小学校教員養成所に着目して― /神山 真由
研究大会報告
■公開シンポジウム:地域教育システムにおける連携・協働の課題―〈地域教育システム〉の展望―
企画趣旨 /猿田真嗣
地域教育振興の現状と課題ー静岡県・賀茂地域の取組を中心にー /中山雄二
地域活性化に向けた人材育成の課題ーコーディネーター養成の成果を踏まえてー /中村怜詞
地域福祉教育の現状と課題ー教育と福祉分野との連携の視点からー /増田京子
討論のまとめ(横のつながりをどう構築するか) /堀井啓幸
■課題別セッション
Ⅰ[幼児教育] 幼稚園・保育所の危機管理を考える
問題提起:危機管理の重要性 /坂田仰
保育者養成課程における取扱い /矢藤誠慈郎
施設整備の視点から /堀井啓幸
幼稚園・保育所における事故に関わる裁判例の動向 /山田知代
総括 /藤井穂高
Ⅱ[高等教育] 短期大学の現在を確認するⅠ現状の確認と課題の整理 /沖清豪・内山絵美子・木戸啓子・田口康明・垂見直樹
Ⅲ[後期中等教育] 「新しい時代の高等学校教育」の展望と課題
企画趣旨
高校生急減と高校教育改革の軌跡 /大脇康弘
中教審答申「令和の日本型学校教育」にみる高校教育改革像 /武田直己
高校「制度」改革は求められているのか?ー長野県の事例から考えるー /南部初世
討論とまとめ /南部初世
Ⅳ[制度原理] 批判的社会理論としての「承認論」からみる教育制度研究 /前原健二・藤野寛
教育制度研究情報
■研究動向
戦後日本教育制度史の研究動向 /大谷奨
■国内最新情報
我が国の保育の課題と質保証に求められる方向性 /下村一彦
■国外最新情報
米国の奨学金政策の現在 /吉田香奈
書評
阿内春生著『教育政策決定における地方議会の役割ー市町村の教員任用を中心として』 /柳林信彦
書評にお応えして /阿内春生
鳥居朋子著『大学のIRと学習・教育改革の諸相ー変わりゆく大学の経験から学ぶ』 /木村拓也
書評にお応えして /鳥居朋子
青木栄一著『文部科学省ー揺らぐ日本の教育と学術』 /荻原克男
書評にお応えして /青木栄一
日本教育制度学会情報
■『教育制度学研究』第30号■
目次
特集
■新教育委員会制度の展開と課題
特集趣旨 清田 夏代
教育委員会制度改革の展開から見た現行教育委員会制度の意義―地方創生期の教育委員会制度に向けて― /柳林 信彦
新教育委員会制度の現状と課題―自治体議会統制における観点から― /坂野 喜隆
都道府県の総合教育会議の現状分析―2015年度から2022年度を対象として /本田 哲也
執行機関としての教育委員会の復権と当事者自治の探究
―保護者・住民の教育統治能力を育む学校づくりプログラムの開発 /坪井 由実
教育委員会論と教育行政=制度論―宗像誠也・黒崎勲による教育委員会制度論の意義と継承― /山下 晃一
研究ノート
教員人事政策における議会関与の行使条件に関する検討
―地方分権改革以前の大阪府の広域人事を事例として― /西山 高史
都道府県・政令指定都市における教育長への女性登用とその経歴 /酒井 秀翔
韓国における学校暴力対応組織の改編過程に関する考察:加害者処分の学校生活記録簿記載に注目して /松本 麻人
研究大会報告
■公開シンポジウム: 教育理論から教育システムを構想する
問題提起―教育システムのウチとソトをつなぐ― /藤井 穂高
活動システムとしての制度の形成への教師の拡張的学習と変革的エージェンシー /山住 勝広
批判的教育学から見た公教育システム改革の構想―社会的に公正な教育の越境性とジレンマに関する試論― /澤田 稔
まとめにかえて-共に創る学びの場への転換の可能性― /藤田晃之
■課題別セッション
Ⅰ 児童生徒による学校運営への主体的参画―その促進と課題を制度・行政の面から事例的に解きほぐす―
企画の趣旨 /佐々木 司
山口県の地域連携教育 /松田 靖
児童生徒の主体的参画を進める教育行 /坂本 哲彦
教職大学院での取組事例 /静屋 智
セッションのまとめ /柳林 信彦
Ⅱ [義務教育] 義務教育の危機としての教員不足問題
非正規教員の任用制度と教員不足問題―教師の専門性を手掛かりにして― /原北 祥悟
公立小中学校における教員の不足・未配置の構造的仕組みと解決策に関する考察―高知県教育行政を事例として― /山﨑 洋介
Ⅲ [高等教育]短期大学の現在を確認する2―認証評価と学生調査を中心に―
認証評価結果報告書から /和賀 崇
継続的な学生調査からみる短大教育の効果―コロナ禍前後での変化に着目して― /堺 完
短期大学の認証評価と学生の変容をめぐる論点整理 /沖 清豪
Ⅳ 公私協働体制の維持発展における人材の確保・育成の現状と課題
ボランティアとの連携による社会教育施設運営 /泉山 靖人
公設の子育て支援中核施設の運営を担うNPO 法人(山形県東根市)の人材 /下村 一彦
地域-学校間連携とコミュニティ・スクール
―仙台市の学校支援地域本部、コミュニティ・スクールを事例として― /泉山 靖人・背戸 博史
論点整理 /吉原 美那子
教育制度研究情報
■研究動向
日本におけるホームスクール制度研究の動向と課題 /宮口 誠矢
■国内最新情報
日本における特定分野に特異な才能のある子どもに対する支援 /藤田 晃之
■国外最新情報
スウェーデンの就学前教育における質向上の取り組み /大城 愛子
書評
ジョン・A.・ダグラス 著/木村 拓也 監訳
『衡平な大学入試を求めて:カリフォルニア大学とアファーマティブ・アクション』 /服部 憲児
誰を入学させるのかという問いは、大学とは何かを根源的に問い直させるー書評にお応えして
/ジョン・オーブリー・ダグラス/木村 拓也
久米 祐子 著『子どもから障害児を「分けない教育」の戦後史―インクルーシブ教育とは―』 /一木 玲子
書評にお応えして /久米 祐子
髙橋 哲 著『聖職と労働のあいだ―「教員の働き方改革」への法理論―』 /佐藤 仁
書評にお応えして /髙橋 哲
石井 拓児 著『学校づくりの概念・思想・戦略:教育における直接責任性原理の探究』 /谷口 聡
書評にお応えして /石井 拓児
日本教育制度学会情報
■『教育制度学研究』第31号■
目次
特集
■こども政策の展開と子ども・若者の権利保障
はじめに /小入羽 秀敬
こども碁本法の法的性格ーその‘‘担い手”と“子どもの最善の利益”に寄せて一 /坂田 仰
教育制度は、「ウェルビーイング」のために何ができるのか?ー「こどもまんなか」社会におけるケアに着目して一 /松村 智史
基礎的自治体における「就学前の子どもに関する事務」の執行状況ー教育大綱から見る地方教育行政のイニシアティブー /島田 桂吾
子どもの意見表明・参加をめぐる課題と展望ー近年の制度的・政策的動向に焦点づけてー /古田 雄一
日本の義務教育制度における補償教育と夜間中学一日弁連の「意見書」と義務教育未修了者の教育権の回復ー /横関 理恵
自由研究論文
タイにおける多職種・多機関連携の制度化による教育格差是正策に関する研究
ースコータイ県の「教育格差是正のための社会的セーフティネット」を事例として一 /橋本 拓夢
研究ノート
中国におげる児童生徒の負担軽減策「双減政策」に関する実証研究 /王 灝淼
米国における知的障害者を対象とした大学教育制度に関する研究一学習プログラムに焦点をあててー /水野 和代
日本の学士課程における早期卒業制度の法制化過程 /藤井 竜哉
教員育成指標と教員評価の関連パターン /富原 花帆
研究大会報告
■日本教育制度学会創立30周年記念シンポジウム:教育制度学研究の成果と展望
一日本教育制度学会30年の足跡を総括し、さらなる展望を構築する一
趣旨説明 /木岡 一明
「個性重視」の教育理念をめぐる原理的一考 /清田 夏代
義務教育保障に向けた包括的支援の理論的・実践的展開と教育制度研究の課題 /榎 景子
多様性の包摂と教育の制度・経営ー「チームとしての学校」と不登校児童生徒への教育保障に着目して一 /武井 哲郎
議論を終えて /大谷 奨
■課題別セッション
Ⅰ [幼児教育] こども基本法の制定、こども家庭庁の創設を考える
課題の設定 /坂田 仰
こども基本法の法的性格 /田中 洋
こども家庭庁の創設を考える /高木 秀人
こども家庭庁創設と幼児教育・保育制度への影響 /松島 のり子
セッションのまとめ /黒川 雅子
Ⅱ [教育行政財] 改めて学校と地域の連携協働制度の位置づけを捉える一高知県の学校と地域の連携協働の現状を通して一
企画の趣旨 /柳林 信彦
「土佐町版学校運営協議会」による園・学校、家庭、地域、地教委が連携・協働した取組の実際 /近藤 史恵
互恵性のある学校・地域の連携協働をめざして /土居 英ー
高知県における地域学校協働本部の取組ー地域学校協働本部とコミュニティ・スクールの一体的推進に向けて一 /澁谷 具恵
セッションのまとめにかえて /佐々木司
Ⅲ [制度原理] 学校制度研究の方法論
企画の趣旨 /前原 健二
自信を持って教育制度研究に取り組みつづけるためにー理論による支えと開き直りー /井本 佳宏
討論のまとめ /前原 健二
Ⅳ 教員制度の社会基底としての「地域」再考 /山下 晃ー・長尾 悠里・榎 景子
教員制度の社会基底としての地域をめぐる理論的課題
小規模特認校制度にみる教師の「地域へのまなざし」
「小学校を核とした地域づくり」の実践に見る教職の社会的使命
むすびにかえて
V 地域拠点としての社会教育施設
地域活動の拠点づくりの取組一沖縄県A市事例ー /背戸 博史
地域づくりの拠点としての公民館一千葉県習志野市事例ー /岡 敬一郎
地域拠点としての図書館ー島根県海士町事例ー /泉山 靖人
論点整理 /吉原 美那子
教育制度研究情報
■研究動向
宗教と教育をめぐる論点ーフランスを事例として一 /島埜内 恵
■国内最新情報
教員不足対応の動向と教員制度への影響ー教員養成・免許・採用制度に焦点を当てて /原北 祥悟
■国外最新情報
諸外国におけるPISA2022 の受容と教育政策 /佐藤 仁
書評
前原 健二 著『現代ドイツの教育改革:学校制度改革と「教育の理念」の社会的正統性 /藤井 穂高
書評にお応えして /前原 健二
柴 恭史 著『高等教育システム強化のための緩衝組織の構造と機能:孤立した大学改革の一般化の観点から』 /鳥居 朋子
書評にお応えして /柴 恭史
前田 麦穂 著『戦後日本の教員採用:試験はなぜ始まり普及したのか』 /藤田 祐介
書評にお応えして /前田 麦穂
中村 恵佑 著『大学入試の共通試験改革をめぐるポリティクス:「拒否権プレイヤー論」による政策過程分析』 /貞広 斎子
書評にお応えして /中村 恵佑
日本教育制度学会情報